ヤマハ ツーリングセロー(セロー250) インプレ・レビュー

ヤマハ ツーリングセロー(セロー250) インプレ・レビュー
購入価格:559400円(税込車体価格)
購入場所:個人のバイク屋


所有欲:5点/5点満点
自分が好きで買ったバイクなので、もちろん所有欲は満点です。バイクは多少無理してでも乗りたいバイクを買わないと絶対後悔すると思います。
見た目も人それぞれ好みがありますしね。

価格:3点/5点満点
250ccのバイクとしては多分普通くらいの値段だと思います。現在新車で買えるセローのようなデュアルパーパスバイクはホンダのCRF250しかありませんが、こちらは定価50万を切っていますし、実売価格はもっと安いです。セローは人気があるため中古でもあんまり安くありません。

性能:3点/5点満点
あくまでキャンプに行くこと(オフ走行性能等は想定外)を前提に考えた性能の点数です。
ツーリングセローに付いている巨大なアドベンチャーリアキャリアのおかげでかなり沢山の荷物を積めます。サイドバックも使用すれば相当な量積むことができるでしょう。
ただし、オフ車なので元々重心が高めで荷物を積むとバランスがかなり悪くなるし、シートポジションも限られてしまうので乗り心地や操作性はめちゃくちゃ悪くなります。近場やトコトコ下道キャンツー以外は、ポジションとエンジン特性も相まって修行以外の何者でもない(風圧とエンジン特性で高速がニガテ)。
燃費は条件や個体差があるでしょうが、アップダウンのあるオフロード走っても38km/lくらい、オンロードだけなら適当に走っても40km/l超えました。




ヤマハのツーリングセローはセロー250に専用オプションのキャリアとスクリーンとハンドガードとアンダーガードが装着されたモデルになります。
専用オプションを単体で揃えるよりも安いですし、取り付け工数も考えたらかなりおトクだと思います。
ツーリングセローの専用オプションは販売店が取り付けを担当するので、店頭に新車のセロー250が並んでいれば、ツーリングセローを購入できると思って問題ないかと思います。


バイクでキャンプに行く場合、重要なポイントは、
1.積載性能
2.道中の快適性
3.トラブルの起こりにくさ
が挙げられるかと思います。
それぞれの項目ごとに、ツーリングセローの場合とノーマルのセロー250の場合について書いてみます。


まず積載性能。
ツーリングセローの場合、アドベンチャーリアキャリアが付いているのでかなりの荷物を積めます。普通のキャリアよりもかなり大きく、シートとフラットになるように設計されているため、ホムセン箱なども積みやすいです。ただし、そのままだとゴム紐を引っ掛ける場所が少ないので、固定ボルトを替えたりしてゴム掛けを追加する必要があります。キャリア自体はアルミ製で、見た目の割に軽いようです。耐荷重は6.5kgですが、先人たちを見る限り実際はその数倍は積めるでしょう(自己責任で)。アドベンチャースクリーンもフロントキャリアっぽくなってますが、注意書きシールに物を積むなと書かれています。ただ、シュラフやカッパくらいならくくりつけられそうです(こちらも自己責任で)。
ノーマルセローの場合、積載性能はほとんどありません。まず、シートが細いのでキャンピングシートバックなどをつけても型崩れしてしまい、うまく積むことが難しいです。タンクバックも、タナックスのオフロードタンクバック3しか付けることが出来ず、付けたとしても形はいびつで、たった4.5リットルしか入りません。ノーマルセローでキャンプに行くならば、エンデュリスタンなどのオフ車用のバッグをセットで買うのが無難かと思います。高いですがかっこいいですし。

次に道中の快適性です。
まずはツーリングセロー、ノーマルセローに共通することです。オフ車特有のシートの薄さと細さで長時間乗ってるとケツが痛くなります。ただし、シート高が低めなのでWR250等のオフ車よりはマシなようです。またセローは低速寄りのエンジンなので高速走行には向いていません。快適なのはせいぜい時速80キロちょっとまで。風をモロに受けるし、100キロ超えるとエンジンにも良くなさそうです。普通に60キロくらいで流れている下道をトコトコ走らせるのが一番気持ちいいです。
ツーリングセローの場合、アドベンチャースクリーンのおかげでノーマルよりはスピードを出しても風圧が辛くなく、雨が降っても身体があまり濡れません。ただ、身長167センチでも肩より上は風が当たります。防風性能の代償としてスクリーンに風が当たるので時速100キロちょっとでフロントがブレ出します。ハンドルガードも防風性能に役に立ちそうですが、ほとんど変わりはありません。ただ、雨天時は手が濡れにくくなります。
ノーマルセローだとスクリーンが無い分、風を身体が受け止めるわけですが、その代わりにフロントがブレにくくなります。またオプションが付いてない分車体が軽いので取り回しが楽です(荷物積んでたら誤差レベルですが)。
冬のハンドル回り(手)の防寒はハンドルガードを装着したままつけられるラフ&ロードのハンドウォーマーがおすすめです。ただしスタンディングなどはしにくくまります。

最後にトラブルの起こりにくさです。
オフロードを走らない場合、ツーリングセローもノーマルセローもトラブルの起こりにくさは変わりません。現在約2000キロ走ってトラブルのような事は起きてません。
オフロードバイクは転倒を前提に考えられており、転倒してもそのまま走行可能なことが多いです。現に僕もすでに両手で数え切れないくらいコケてますが、チェーンガードのステーが曲がって、カウルにガリ傷が2箇所付いたくらいで大きなトラブルもなく元気に走り回っています笑
普通に整備してればマシントラブルは心配することはあまりないでしょう。


おまけとして、オフロードも走る場合のことを書いておきます。
まず、オフロードメインで走る目的の場合はツーリングセローよりもノーマルセローの方が良いです。アドベンチャーリアキャリアが付いていると車重が増える&ハンドルスタンディング(タンデムバー)が無くなるので転倒時引き起こしにくくなる、アドベンチャースクリーンがあると転倒時割れたりぶつかったりして危険&ハンドル周りが重くなり取り回しがノーマルより悪くなる、ハンドルガードは樹脂製なので転倒時割れる可能性が高い(ジータなどの金属製のものを取り付けた方がいい)ということが挙げられます。オフロードメインで走る人がツーリングセローを買っても、最終的にはアンダーガードくらいしか残ってない、なんて事もあるそうです。特に、キャリアやスクリーンが必要でないならば、後から必要なものだけ買って自分で付けることをおすすめします。ハンドルガードやアンダーガードは純正品よりもジータのハンドガードや力造のオイル交換穴付きのアルミスキッドプレートの方が安くて使い勝手がいいのではないかと思います。(自分もそうすればよかったと後悔してます)
オフロードバイクはセローしか乗ったことがありませんが、オフ走行時は本当にセローでよかったと思います。シート高が低いセローならではの技「シートに跨ったまま両足バタバタ走行」は本当に何度も役に立ちました。オフロード初心者には本当に優しいバイクです。


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