【レビュー】ワークマン ディアマジック ダイレクト クライミングパンツ

前から気になっていたショートパンツにもなる2WAY機能付きの動きやすいパンツ(ズボン)

最近登山によく行くのでついに購入した。


レビュー

見た目は全然良い。腰部分以外に目立つ大きなロゴはなく、Field coreがワークマンのブランドだと知らなければワークマンのパンツだとは気が付かない。

素材はかなりストレッチが効き、動きやすい。ベルトも内蔵式で使い勝手がよく、腰回りは良く伸びるゴムが付いているので身体を曲げてもお腹が苦しくない。(これが逆にデメリットでもあるが)

足元はジョガーパンツっぽく細くなっており好みが分かれるところだが、アウトドア的視点で見れば、靴に被せればヤマビルなどが這い上がってくるのを防げるかもしれないし、砂も靴の中に入りにくい。大体の登山靴なら大丈夫だが、足首がかなり太くなるような靴だと細すぎて被せられないかもしれない。

撥水加工されているので多少の水や泥がかかっても弾き飛ばしてくれるのも良い。数回洗濯したが今のところ撥水性は落ちてない。


実際に登山で数回使用してみた。

良く伸びるので、かなり動きやすい。岩場も問題ない。夏の10キロ以上の山行でも蒸れを感じることもなかった。

ここまでは良い話だが、悪い点も散見された。

まずポケットの止水ジッパー。閉める時生地を噛みやすく、噛んだのを治そうとしたらジッパーがぶっ壊れてしまった。初回使用時にこうなったのでけっこうショックだった。

次に裁縫の耐久性の問題。

5回くらい山行に行ったら、股の下の裁縫が解けかかっていた。大股で岩を登った時にビリっと音がした気がしたのでその時に糸が切れたのかもしれない。危険ではないが、ここが裂けたら登山中ずっと恥ずかしい思いをしなければいけなくなる。

ほつれて破けそうだったので裏から手で縫い直した

足首部のゴムについても岩場などで擦れたせいで3回くらいの使用でちょっと劣化してきた感じがある。

登った山は八ヶ岳縦走や甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根とかなので、けっこう酷使したといえば酷使したのかもしれない。

使わなきゃわからない欠点としては、ウエストの後ろ部分がゴムのせいで、ベルトをキツくしてもゴムが伸びてズボンがずり落ちてきてしまうことがあった。


ファスナーでショートパンツにもなるけど、通気性が良い為か、今のところこの機能を使ったことはない。ファスナーを外すのは山登り中はめんどくさい行為なので、ほとんどの人はこの機能使わないんじゃないかと思う。選択肢を広げるという意味で無いよりはマシではあるが、思っていたより必要のない機能だった。

左右のファスナーは間違えないように色違いになっているのは気が利いていると思う。


ワークマンには同じようなデザインで2WAY機能がない1900円のパンツも売っている。2WAY機能の違いだけかと思いきや、生地の撥水性や止水ファスナー、ベルトの有無、色味なども異なり、2WAY機能を使わなくても1000円余分に出してでもこのクライミングパンツを買った方が良いと思う。


たまたま僕の商品が悪かっただけかもしれないが、全部が同じような裁縫ですぐにほつれてしまうなら登山用としてはあまりオススメできない。アウトドアスタイルな普段使いとしてなら問題は無いと思う。

2900円は確かに安いが5回ちょっとで壊れてしまっては元も子もないので、次にクライミングパンツを買うときはモンベルなどの山岳用品メーカーのものを買おうか、もう一度ワークマンを信じてみるか迷うところである。

結局モンベルで旧型(アウトレット)のマウンテンガイドパンツを買いました。


サイズ感については、167cm58kg、若干足短め体型でSサイズが丈ぴったり、若干ウエスト緩めでした。同じ数値でも人それぞれ異なりますが参考まで。


基本情報

購入価格:2900

購入場所:ワークマン


評価

所有欲:3/5点満点

見た目も普通にクライミングパンツで見劣りしない。


価格:4/5点満点

この素材で、この機能性(裁縫の破れなどを除く)2900円はかなり安いと思う。山岳メーカーであれば安くても倍の値段以上はする。


性能:2/5点満点

機能性や使い勝手はとてもいいんだけど、耐久性に難がありそう。どんなに安くて使いやすくても、すぐに壊れてしまっては意味がない。

ベルト付きだが腰がゴムで、重いものをポケットに入れたりするとベルト留めててもズリ落ちてくることがある。

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